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テニスなどなど

球際の話

昨夜は、少人数でしたが生徒さん頑張って最後までスタミナ持ったようで怪我なく終わることができました。

予定通り、ボレーのポーチの練習、「正面に来たボールはバックハンドボレーで」と説明しましたが、理解して頂けたでしょうか?

サービスは自分でトスを上げて打つので、トスとフォームの精度がサービスの確率を決めます。一方、ストロークやボレー、スマッシュなどは自分の脚で動いてから打たなくてはなりません。ボールと自分との距離を調整して、タイミングも調整して打たなくてはなりません。それでもいつものフォームで打てない場合もあります。昨日は、第1局面の練習として「リターン(レシーブ)」も後半練習しました。第1局面から第2局面(ストロークラリー)そしてできれば第3局面として前半練習したボレーまで、対角線のコートを使っての勝負です。1ポイント1ポイントごとに勝った負けたが発生しています。対角線のハーフコートでの勝負ですが、大坂選手も全米オープンという大きな大会で同じ事をやって勝者になったのです。ミスをしないというレベルの次に来るのが、自分から打つコースを決めてその場所に打てるようになることです。相手も同じことを考えています。思い通りに打てなかった。相手より先にミスした。「悔しい!」…その気持ち、大切です。その気持ちの次に「今度は上手く打ってポイントを取ろう!」となれるからです。2年半、ソフトテニスを教えていた子がいました。テニスを初めて最初のシーズンは負けるたびに泣いていました。一年目は負けて泣くことに私は何も言いませんでしたが、2年目のシーズン初めの試合から、「負けて泣くのはやめなさい」と言いました。ちゃんとその理由話してです。話が長くなりますので省きますが、これも「今度は上手く打ってポイントを取ろう!」という気持ちに持っていくための指導者側からのアプローチ方法です。

悔しい気持ちが右手に出たA子さん。グリップを確認しながら毎回打っているいるのは「上手く打ちたい」表れです。最後にコーチにアドバイス受けていましたが、気持ちがあわてすぎないように。ちょっと打った感じが重くなりますが打点を遅れ気味にしたほうが、左側にボールが行かなくなります。

ラリーが続くようになったA子さん。後半のサービスレシーブラリーの時に、続けるだけでなく、自分から強いボールを打とうとしてました。それだけ上達したという事です。ネットミスでしたが、できればもう少し打点を上げれれば…と欲を言ってしまいます。

アドバンテージコートでレシーブしていたA子さん。フォロースルーが少し出てきました。打った後もスイングに勢いがあるためフォロースルーが生まれています。相手から来るボールの弾道を予測(これが難しい)して、もっとスイングが加速できればもっとフォロースルーが大きくなります。現代のテニスでは、テイクバック小さく、フォロースルー大きく、です。昨年までハードコートでレッスンだったはずですが、スライディングでボールを追えてます。コートリカバリーには必要な技術とされてます。慣れるとボレーやストロークで活用できます。ただ、砂入り人工芝のコートでは場所によって滑る滑らないがあります。捻挫しないようにしてください。

長々となりましたが、「球際の話」です。全員が見ていたわけではないのですが、この話を持ってきたのは、デュースコートでレシーブしていたA子さんが、コーチが打ったストロークを右に走って返球した際に、フォアハンドのボレーに似た操作でスライスを使って「球際」のボールを綺麗に返球したのを見たからです。次にまた走らされて二度目はミスしたのですが…  自分が走らされてやっと追いついたボールをどう処理するか、10月号の「テニスマガジン」では特集として掲載されています。テニスでは「球際」と言います。理想のような綺麗な返球でした。私も「うまい!」と言いました。。。。が!

「テニスマガジン」p18 冒頭の1段目にA子さんへのアドバイスがあります。綺麗に返球しました。そのボールはどこに飛んでいましたか?