NSTPMTSGテニスブログ

テニスなどなど

テイクバックの話

余計な前文が長くて読みづらいべなあ…  すいません。

大坂選手の準決勝頑張ってください(書き始めは8:30。アップする頃は結果でてますね…)

「インナーテニス」という本があります。初版は古く、購入したのは20年以上前。私的に概要を説明すると「心が上達の邪魔をしている。」「無我の境地」でより素晴らしいパフォーマンスを発揮できる。その方法や実践方法が説明されています。全米オープンの女子決勝の大坂選手を観ていてまた読んでいます。「インナーテニス」はテニス指導をする上で生徒さんの心理をよく理解するため、よく読んでいる本なのですが、若干、翻訳に理解しづらい部分があります。しかし、私がジュニアを指導する時も、一般の生徒さんを教える時にも参考にし実践していることが多い本です。ここで「全米オープン」と「東レ(大坂選手が今戦っている大会)」では、大きく違う点を1つ説明します。それは「オンコートコーチング」という制度です。「東レ」ではルールに従って「オンコートコーチング」が出来る大会なのです。大坂選手のコーチである「サーシャ」コーチもベンチで大坂選手を励ましている姿が話題になりましたね。「東レ」では、まだサーシャコーチはベンチに行っていません。試合中の大坂選手を観ると全米オープンの時のメンタルが継続しているように見えます。試合中、全てが上手くいって勝っているわけではなく、ミスや相手のエースもあります。集中している姿が見えます。今日の準決勝、ジョルジ戦、ジョルジのコーチはお父さん!「オンコートコーチング」します。サーシャコーチの出番は?あえて今大会はしないのかな?今日の午後は今大会のベストマッチです。大坂選手に頑張ってもらいたい!

前置きが長〜いテイクバックの話ですが、「インナーテニス」の中に、赤ちゃんは誰も教えずに立ち、歩く。それは人間が潜在的に持つ動作という説明がありました。育児を積極的にやったパパとは言えないので間違った見解かもしれませんが、歩くことは教えたような思い出があります。言葉で「右足、左足」とは教えませんでしたが、足を持って前後に動かす動作をやった覚えがあります。そこから倒れないようにバランスを取るため、足を前に出す。この連続が歩くことになっていったようでした。自転車にしても、小学生時代に補助してもらいながら乗れるようになって、運動神経とは別に誰でも乗っています。お爺ちゃんでもお婆ちゃんでも乗っています。

レッスン中、「テイクバックをもっと早くしましょう!」とアドバイスされたこと、一度や二度は皆さんあると思います。私も「どっちで打つか決定したら早くテイクバックしましょう!」と必ず言います。そこでもう少し詳しく説明します。この「歩く」という動作の中にテニスのテイクバックのタイミングがあるのです。

ではまっすぐ歩いて見ましょう。左足を一歩前に進めた時、左腕は後方へ振ってるはずです。右足を前に進めたら今度は右腕が後方へ…。この繰り返しですよね。そこにテニスのテイクバックを当てはめてみます。すると右足を進めた時に右腕で持ったラケットが後ろに引くことになると思います。つまりフォアハンドストロークの場合、飛球されてきた方向に動く際、左足から動作する場合もありますが、右足が動くタイミングでラケットが引ければテイクバックはしやすいということになります。ではバックハンドストローク側は、片手打ちも両手打ちも、左手を使ってテイクバックするので左足を動かすタイミングがテイクバックのタイミングとなるのです。長々と書きましたが、結論は短いのかー。ってなりますが、横を向いて走っている感覚があるテニスでは、身体の自然な動作を無理やり「テニスはこうだから!」で修正する場合もあるので。

私は、サービスに関して「テニスはこうだから!」を今シーズン指導してます。それはネットという障害物を超えてサービスエリアに確実に入るための、放物線を描ける回転がかかったサービスを習得してもらうためです。

放物線を描くサービス。サービスレシーブラリーでやっていましたが、次週説明します。

お昼になりました。大坂選手のセカンドサービス。見てみてください。