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テニスなどなど

先週のレッスン

自分も相手にしなければよかったのですが、19:05レッスン開始。貴重な5分間無駄にしてすいませんでした。

「レッスンは後3週で、来週は晴れの予報ですが、再来週はわからないので、ダブルスの練習をします。雁行陣という前衛、後衛でプレイする練習です!」

準備運動が終わってからの、この言葉。誰よりも早くこの練習内容を把握したのはAコーチでした。

ダブルスの練習に入る前にその準備のための練習…約一時間。

AコーチがA子さんに早くもポジショニングの話をしてる!

兄弟なので阿吽の呼吸と言いますか…  「後半、説明しようとしてたのに!いっそ全員に説明して!」と思いながら、休憩前にAコーチからポジショニング説明してもらいました。

1対1のシングルスでも2対2のダブルスでもコート上では、自分の立つ位置によって相手から返球されたボールを打つ難易度は変わってきます。

たとえば、

順クロス(AコーチとA子さんが打ち合っていた場所です。)の場合、A子さんは得意なフォアハンドストロークで打つために返球されたボールより左側に常にポジショニングしたくなります。次に来たボールにも同じようなポジショニングを取りたくなります。そうするとどんどん左側(センターマーク付近)にポジショニングの位置が変わってくるのです。結果、右側に大きなスペースができて来ます。「ダブルスの練習をします。」と私が最初に言った事でAコーチは「試合を想定したラリーでなくてはならない。A子さんにオープンコート(大きなスペース)を理解してもらわなくては…」となっていました。

自分のポジショニングとは、

「自分が打ったボールを相手が返球するポジションから相手がコートに返球できる左右の想定角度の中間に位置どりをする事」です。したがって、自分が打ったボールの方向によって自分のポジショニングは毎回変わることがある。のです。混乱して当然です。今までは自分が打ったボールがどこに行っても自分の前にボールが返球されてきていたのですから。ポジショニングは一般レッスンの中級レベルのダブルスを楽しもうという方々から覚えていくか、試合で勝つ事が前提のジュニアには徹底して教え込まれるものですから。

ダブルスにおける前衛のポジショニングは、

相手後衛が打つ左右の角度の中で、自分のペアの後衛が走れない角度を防ぎながら(つまり打つ選択肢を限定させる)、仕方なく後衛とラリーさせるような場所にいる事です。

後衛のポジショニングは、

後衛同士で打ち合っている中で、前衛がいる事で相手後衛が打てる選択肢が限られてきた中、自分が相手前衛にボレーされないように、自分側に大きなスペースをつくらないように位置どりすることです。

A子さんから「いろいろ考えなくてはならないことがあるんですね!」と言葉をもらいました。理解していただけたようです。

そして「そこには笑顔のAコーチが立っている」がポジショニングの重要性をレッスン前にお知らせしたかったことなのです。

レッスン終了後、A子さんから質問を受けました。地面に図を描くと、右手前がオープンコートに見えます。が、ボールは空間を飛んできてバウンド後弾むので、右手前はボールが弾む位置であり、返球するためのポジションはそこより後ろになります。短いボールだとしてもそのボールを返球するのは後衛の役割と話したイメージ理解していただけたでしょうか?

 

些細な事かもしれませんが、毎週コートに来てみると鍵が開いています。野球場側で、ボールが外に出た時拾い易いように開けているのでしょう。他の団体はコート利用後、施錠しません。大変高額な整備費用が掛かっております。砂入りの人工芝のコートは5年程で使用頻度が高い場所から下地が出てきます。さらに補修費用が必要になります。私は永く大切に使わせて頂きたい!

 

フォームを変えなきゃ!いけない理由

「プレイ アンド ステイ」というテニス導入プログラムが世界的に浸透しています。一般のレッスンと何が違うかというと、「ボール」と「コートの大きさ」です。「ボール」は一般的な「テニスボール」と違って3種類あり、年齢やレベルによって変えてます。「ステージ レッド」から「ステージ オレンジ」、「ステージ グリーン」の順で「ステージ レッド」が一番ボールが飛びません。3歳からテニスを始めるには、一般的なボールだと、身長や筋肉量がすくないせいで打ちづらい!「程よくバウンドして打ちやすい=ラリーが続く=テニスを楽しく感じてもらう=挫折しない=永くテニスを続けてもらいたい。」という発想です。日本も近年、この「プレイ アンド ステイ」球を使うジュニアの大会が増えて来ています。「ステージ グリーン」は一般的なボールより25%弾まないボールです。このボールを使った試合を見たことがありますが、普通のボールで試合しているのと変わらない!高く弾むボールがなくなる事で、ボールへのパワーの伝え方も自然で無理がない。振り切って打ってもアウトしづらいのでプロみたいなフォームで打てます。各ステージからの移行、普通のボールへの移行が上手く出来れば、素晴らしいプログラムだと思っています。

さて、本題のフォームを変えなきゃ!いけない理由  となるわけですが、テニスは自分の打ったボールが、相手コートに入らなければならないというルールがあり、その範囲に入らなければアウトとなりポイントを失います。ネットを越えてアウトしない技術が必要になります。「力まかせに打ったスピードボールがネットの上ギリギリを通過してコート内に入ってエースが取れた!」これを試合中続けて、結果、勝てれば当然なにも問題はありません。実は、ラケットの進化により理にかなった打ち方も昔(30年前ごろ)と大きく変わって来ています。今年の楽天オープン男子優勝した身長198cmのメドベージェフ選手、バックハンドストロークはダブルハンドの丁寧なフォーム、先週デモしてもらったA子さんに近いフォームでした。

しかし、フォアハンドストロークは???でした。錦織選手より20cm以上高い打点で打てるのですから、振り下ろすようなフォームでもコートに入ってしまいます。錦織選手に勝てた理由は、「サービス」と「動けるフットワーク」です。198cmの高身長の選手が「動ける」時代がこんなにも早く到来したのには驚きでした。

「将来、マイケルジョーダンのような選手がテニス界で一般化する。」

ショーン・ボーン博士が予言していましたが、こんなに早く到来し、それが錦織選手の下の世代なのです。

ちなみに20歳の大坂なおみ選手は、現在180cmです。

年齢、テニスレベル、身長、運動能力、筋力、皆それぞれです。テニスのルールに沿って、コートという制限された範囲に収まるボールを打てれば、まずはオーケー!

収まらなければ、

0ーーーーーーー(収まるフォーム50)ーーーーーーーー100

0に近いフォームの人には50足して「収まるフォーム」に。

100に近いフォームの人には50引いて「収まるフォーム」に。

生徒さんによって足さなければならないアドバイスと引かなければならないアドバイスが出ます。

最近、生徒さんの苗字をコートで大声で叫んでいます。生徒さん別にわかるように。

しかし、私の口がついていかない!A子さんの苗字よく間違います!失礼な事です。すいません⤵︎

A子さんにとって、「コーチを代えなきゃ!いけない理由」になりますね。

 

そこには笑顔のAコーチが立っている。

日曜日、練習の中でゲーム(ダブルスの試合)を行うのが恒例となっています。

ペアをどんどん変えながら、ジャンケンで勝ったほうがリターン時にデュースコートなどの共通ルールがあり男女ミックスも含めてサービスゲームを1回行える合計4ゲームのマッチです。

当初のメンツは、Aコーチ、Aコーチ、A男さん、そして私でした。楽しいゲームですが、何の目的もなく練習してはいません。後で来たAコーチの目的は…

私の練習目的は、

ストリングを切る!(それだけスピンを掛けて打つ事)

精度の向上(どんなボールでも一定の場所に落とせる技術)

市営コートになってから、トスが上がらなくなり、自分のスピンサービスの弾道とコントロールができなくなっていたのを修正して本来のサービスに戻す事

もちろん、ゲームの中でも練習目的を考えながら実行できる状況では実行します。

 

A男さんと組んだダブルス、近年のダブルスでは雁行陣の状況が多くなり、ソフトテニスのような前衛、後衛ができます。A男さんとAコーチが後衛で打ち合っている状況では、どちらのボールの弾道も前衛がポーチしにくいため、前衛のAコーチと前衛になった私は手が出ない状況。2人は気持ちよくストロークを打っています。「ポーチに出れないな…」なんて思っていたら、AコーチのボールがA男さんのバックハンド側へ!

前衛のAコーチが動いた!ニコニコ笑顔のAコーチがセンターに移動して立っています。A男さんが打ったバックハンドストロークは、笑顔のAコーチのラケットに磁石のように吸い付いていくようにスローモーに見えます。さらにAコーチの笑顔が笑顔、笑顔になってるー。

「企んでる!」

Aコーチが打ったボレーはコースを隠しながら手首を使って一番技術が必要なオープンコートへ綺麗に決まりました。手も足もラケットも出ない…

 

レッスンではポーチボレーの練習をしました。ちょっと動かなくてはなりません。

でも、そこに来るのがわかっていれば、準備が簡単!なので予測は大切です。

ゲームではどこに来るのかわからないから難しいことです。

この予測を生んだのは、AコーチのボールがA男さんのバックハンド側に行ったから。

そこからAコーチは、A男さんのボールのコースや球種を予測するのです。その予測、当たる事もあれば、はずれることもあります。ドンピシャっと当たるのはゲーム中、一回程度。相手に予想されないようにと考えながら打っていますので、その裏をかく!さらにその裏を読む人もいます。

ゲーム(ダブルスの試合)はそこが楽しい!

A男さんは失敗に気付き、コースを変えます。そこがまた面白い!

汗をかいた後のビール美味いですよね!その肴に「思い通りに打ててポイントが綺麗に決まった」テニスを思い出せば、さらに美味しく感じます!

Aコーチの目的は… ビールを美味しくするための肴つくること!

冗談ですが、それもアリかと思います。オトナでお酒が飲めるので…

 

 

まめが出来た日曜日のテニス

テニス協会で予約している市営コート。協会メンバーでは人数が足りないので、皆なんとか数合わせで各自が人数補填に苦労して集めてもらっています。

Aコーチから

「今日は俺いけないけどA子さん誘ってるので相手してあげて」

とメールありました。

高校を卒業しても学業を続けていて、高校はテニス、その前はソフトテニスだったそうです。テニスが面白くて楽しく何時間でもしたいタイプのA子さん。先週聞きました。テニスで苦手がサービスだという事も聞きました。学生テニスと違う時間の使い方や意識の持ち方もちょっと話ししましたし、A子さんにとって一般の成人(おじさんたち)と練習をする際の自分の練習の仕方を勉強になればと思い引き受けました。

雨気だったので、時間より30分前に到着。Aコーチの車が… Aコーチもテニスにかける気持ちが強く熱心なコーチです。今日は長い4時間になりそうな予感…

まずはAコーチとストレートでのラリー。彼は、ストロークが不安定になっているため完成形を追求中、それに応えるためにもフルウェスタンの本来のグリップで彼がステップインして打てるトップスピンを打ち続けねば!

そこへ、A男さん登場! 彼です。先週サービスでラケットを折り、毎週、金曜日のレッスンを隣のコートから恨めしく眺めて、先週ついに箍が外れ、コーチのラリーにシラーと参加していた彼。あの時、「保護者として大丈夫なのか?家族を犠牲にしてないか?」と不安になりましたが、彼もテニスが大好きなのです。Aコーチと交代してA男さんとラリー。彼も安定する打ち方を模索中。彼がステップインして打てるボールを真剣に打たねば!

そこにAコーチが登場。これで4人、ダブルス揃った!Aコーチのアップ中、A男さんと休憩。

A男さんが、

「自分はグリップチェンジが下手で、フォアハンドストロークを打っていれば安定するけど、バックハンド側に来るとバックハンドストロークが不安定になってる!どうしたらいいんですかね?」

ここまでの日曜日のテニス協会の練習、ナイターテニスの生徒さんに何が関係あるのか? これからです。

同じ動きを繰り返すと学習し、固定化できます。それが安定につながります。私も含めてアマチュアレベルでは、違う動きをした初動では、前の動きのイメージが邪魔して不安定になるのは普通なのです。A男さんの悩みは普通のことで、彼は上手く打とうとし過ぎて、力んだりスピードを求めたりして安定しないのです。彼への私の返答は、

「それは当たり前のことだから、変わった一打目は慎重に!」

サービスやリターンからフォアハンドストローク、バックハンドストロークと、「グリップチェンジ」したらスイングの軌道とグリップに違和感が残ります。それを無理して打つ。いや相手に打たされているかもしれないのです。安定したボールを打つためには、ステップインも必要です。打ち方が違う動きになった1球目を大切にする。改善策としてはフォームを変えないで、多分50%程度の力加減でコートに入る前提のボールをまず打つ。なので「そんなボールが来たらミスしないように返球しよう!」となるのです。

休憩後、ダブルス。

遅れてA子さん登場、「今日は君の練習だから何がやりたい?」いままではコーチがやる練習メニューに従って練習していたのでしょう。「えっ…」という返事です。「では、今日はディフェンスとオフェンスの判断を自分でする練習をしよう。私はあなたに返球するだけなので、今日はあなたの練習ですよ。」で始めました。「サービス!」って言ってくれるかなー…と期待もありましたが、自分から練習課題を見つけ、そこを重点的に練習する習慣がまだ持っていないのは仕方ない…

A子さんの踏み込んで打つバックハンドストロークは、スピードと安定性があり、打たれたら安定した返球はかなり神経を使うのは何回か見てて覚悟してました。「あなたに返球するだけ」と言っているものの、こっちからエースを取るようなボールを打たないだけで、ストレスフリーで気持ちよく打たせるつもりはありません。ベースラインから1メートル以上下がって打たなくてはならないボールを打ち、A子さんのそのボールに対して、私にも同じボールで私のミスショットを誘い短くなるまで我慢できるかという練習です。エースを取るためのボールはスピードだけが手段ではありません。スピードとスピードのぶつかり合いはそのテンポが狂った方が大きくミスをします。スピードVSスピードは必要な練習の1つですが、毎回この練習だけだと試合では勝てなくなります。強い選手は、緩急と配球で翻弄してきますから単純ではないんです。試合は。A子さんはまだ現役選手の年齢、できれば積極的に試合に出て勝ってほしい。なので、自分が精度を保てて精度が落ちる手前の一打を短いボールにしてそれを打ってもらう。精度の限界までしてしまうと、私の体力が持ちません!こんな練習続けていました。Aコーチも仕事抜けて見に来てました。薄暗くなった時間で私は手に平にマメができて練習はリタイヤ。Aコーチに今日はこういう練習だったよと伝えました。「彼女には必要な練習だよね」とAコーチも今回の練習内容に納得してもらいました。

今週のナイターテニスまで治りますが、水仕事大変辛いです。

Aコーチ、A男さん、A子さん、右手貸してください!特に手のひら!

28日 テニスの日のイベント、是非参加して、遠慮なく声かけてください。「リターンの練習したいからファーストサーブを連続して打って!」という無茶なリクエストでない限り、ご要望にお応えしたいと考えております。昨年、中学生に言われて3週間肩が上がりませんでした。若くはないのだよ若くは…

疑問に詳しく答える、サービスの答え

レッスンの最後にA子さんから「コーチの教えるサービスと事務局A男さんの教えるサービスは、違うことを言っている!」

とのこと。迷っているから疑問も出ます。どちらが本当なのかという質問を受けました。大変的確な質問です。

違うこと言っていること気づいて、質問をして頂くことは私にとって「うれしいことです」なぜなら、違うことをわかってもらったから。簡単に説明しましたが、簡単な説明では済まないことなので、ここを開設した意味がやっと出てきました。😄

サービスには大きく分けて3つの教え方があります。私も2つは使い分けています。今年度はその1つを一度だけ説明してレッスンに取り入れましたが、そのほかのレッスン時間では従来通りに戻しています。「目を閉じて〜」のレッスンは、従来通りの教え方です。

まず、1つの教え方の基本は、生徒さん皆さんが、「打ちやすさ」を求めたものです。これは生徒さん各自のグリップや、力が入りやすい場所に対してトスを上げて、「気持ちよく」サービスを打ってもらうものです。このポイントは2つ、トスを正確に上げる。スイングを止めず最後まで振り抜く。だけです。これは成人してからテニスを始めた方に対して、テニス教則本でも勧めている教え方です。楽しく永くテニスをして頂きたい、そのため、難しいことはを排除した考え方です。初歩の初歩だと考えてください。「自動化」がしやすいものです。

そして今期、一度だけ詳しく説明しましたが、習得には大変時間がかかるが、練習試合でサービスがコートに入らず悩んでいる生徒さんに対して、「緊張していてもサービスがコートの中に入る軌道になるサービス」です。

「気持ちよく打つサービス」と「コートに入る軌道になるサービス」は教え方に違いがあり、成人してからテニスを始めた生徒さんには「コートに入る軌道になるサービス」は難しく、最初から教えると挫折してやめてしまう生徒さんが多くなり、テニスという敷居を高くしてしまいます。しかし上達の過程で「気持ちよく打つサービス」には、緊張するとダブルフォルトを量産してしまうという欠点が出てきます。そこで今期は、サービス以外でも、テニスの科学的な理論に沿ったものに修正していくことをレッスンで取り入れています。

テイクバックの話の最後の方に、テニスは「こうだから!」を今期はサービスに関して教えていると書いています。この「こうだから!」のサービスは、トス自体自然体で打てるトスではありません。

亜細亜大学のテニス部の監督、堀内昌一さん。日本で世界のサービスを解説できる第一人者です。唯一の人でもあります。著書もたくさんあります。ネットで検索してみてください。「サービスが上手いプロプレーヤーは、動きに共通したものがある。それがサービスを安定させるコツです。」でその理論を選手に実践して全日本大学王座を男子2回、女子3回優勝に導きました。堀内監督の著書の中の「はじめに」という文章の中に、「ダメサービス」として言い切っているものが「気持ちよく打つサービス」です。そのため、日本テニス協会教則本で説明している成人してから始めた生徒さんには、「気持ちよく打つサービス」を教えて永くテニスを続けてもらうという部分が、「コートに入らなきゃあ、試合に負けるよね。」「最初からコートに入るサービスを教えた方が良い」という勝負のための打ち方になり、ここで違いがでるのです。

堀内監督の著書を、引用しますと、

ある学生の話です。インターハイベスト16という実績を持って入部してきたこの学生。実は驚くほどサービス力が低く、ダブルフォルトは毎ゲーム1回は当たり前。ひどい時には3回もやることがあり、それでもこれまではある程度勝ち上がることができたわけですが、逆を言えば、それ以上勝ち上がれない原因がそこにありました。イースタングリップで握り、正面を向いて打つサービスは、回転がかからないため、試合でチョークしたときほど、ダブルフォルトする傾向があります。彼女の言い分はこうでした。「プレッシャーがかかるとダブルフォルトをしてしまう」と。彼女を以前指導していたコーチに話を聞いても、「彼女は精神的に弱くて、よくダブルフォルトををする」と、同じようなことを言いました。そうではないでしょう。精神的に弱いからダブルフォルトをするのではなく、そういう技術だからダブルフォルトをするのです。そこを勘違いしないでください。ダブルフォルトをしない技術を身につけるしか、ほかありません。ダブルフォルトをしないサービスを身につけるには、これまでのサービスを変えるしかなく、同じ問題を抱える学生たちは当初、私の指導に泣いていました。グリップを変えれば今まで積み上げてきたものが崩れますから。試合に勝てなくなり、ライバルに負け、自信をなくした時期もありました。〜〜。小手先の修正をしたところで、やはりいつか壁にぶつかるのです。〜〜。だから本書を読んでくださる皆さんにも同じように指導します。一度覚えた技術を変えるには時間がかかります。。サービスはやった分だけ必ず良くなります。みんな変われます。皆さんも必ず身に付けることができます。

省略した部分は〜〜にしていますが、これを20年以上続けています。月刊誌「テニスマガジン」では毎月堀内監督の考え方が掲載されています。県内であればジュニア育成に力を入れている「朝日クラブ」のサービス指導方法がこれです。一年に一度程度、お手伝いに行っているのですが、堀内監督の指導法を実践できる指導者は、朝日クラブにもいません。数年前に最初に朝日クラブでサービスのデモを行った時に、歌丸監督が、スクラップブックを取り出して、堀内監督の指導方法をデモできる指導者が地元にいた事に驚かれました。自分は教えられないので「ジュニアにはこのスクラップブックで説明している」と…   最初の方でサービスには3つの教え方があると説明していますが、ここで生徒さんには教えていない3つ目の指導方法、これは日本のコートサーフェイスの事情が大きく関わってきていて砂入り人工芝で優位に展開できるように、「スライスサービス」を教える指導方法。「スライスサービス」はイースタングリップでも簡単に打てます。弾道が低くバウンドした後も滑るのでリターン側は、ボールを持ち上げて打つ必要があるため、砂入り人工芝に限って言えば有利なサービスとなり、勝つことが目的のジュニアには「スライスサービス」を教えるクラブは多いです。簡単だし… しかし、ダブルフォルトしないためには、極端に球速を遅くしないといけないし、スイングに加減が必要にもなります。結果、ダブルフォルトは解消できません。

つまり、ダブルフォルトをしないサービスは、堀内監督の「ナチュラルスピン」サービスということになります。「こうだから!」のサービスです。習得しやすさから順に並べると、「気持ちよく打つサービス」、「スライスサービス」、学生でも時間がかかるぐらい習得レベルがさらに上の「ナチュラルスピン」サービスとなります。堀内監督は、ジュニアと一般成人レベルを問わず定期的に「サービス」だけの講習会も開いていて、毎回多数の参加者が集まっています。それだけ、サービスはダブルフォルトで皆さん悩まされているのです。昨年卒業した次男の同期では、○松選手以外は堀内監督にダメ出しをされ、グリップ、フォームを変えられています。次男もトスの高さが高すぎることとクローズドスタンスになっていないことため、コースが読まれやすいことを注意されています。

では、その「ナチュラルスピン」サービスを指導する場合の注意事項を書いてみます。

クローズドスタンス

グリップは団扇を使って教える

手首は後ろに折らない。手首の動きは、時計回りと前に折る動作を3D

左足荷重から右足荷重に移行する中間の位置でラケットと左手を両側に広げ始める。

両手が腰の高さまで広げたら、左足荷重に移行する。

ラケットを持つ手は時差を置いて肘支点(90度)で前に折って上げる。左足荷重なった膝を曲げて重心を落とす。

左手は目の位置より上でトスアップを始める。

トスの高さは、身長+ラケットの長さ+20cm

右耳から30cm離れた位置にグリップがある。

スイングのきっかけは、膝の伸ばし→左肩と右肩の高さを入れ替える。この時、入れ替えをスムーズにするために、上げた左手をL字に下げる。これは右肩が正面に向く動作の中にある。

スイング軌道は、アドバンテージコートでもデュースコートでも右斜め上へ。

野球のピッチングは投球方向と腕の振りが一緒だが、テニスのサービスは打球方向とスイング方向に差がある=回転がかかる。

となります。やっぱり文字だけだと「なんのこっちゃ!」ですね。

 

ついに決定!!テニスの苦手総選挙「月刊誌スマッシュ」11月号

9月は防災当番だったので、本屋さんにいく機会もなかった。慌てて買いに行ったら「スマッシュ11月号」だけだった。

しかし、苦手あるある! テニス愛好家ならでは  です。

 

1位  フォアハンドでチャンスボールを決めきれない(10%)

2位  バックに高く弾むボールが来ると上手く返せない(8.7%)

3位  深いボールで下げられた時に、フォアをしっかり打てない(6.7%)

4位  サービスでトスが安定しない(5.6%)

5位  アドサイドで外に跳ねるスピンサービスのリターンが難しい(5.3%)

6位  浮き球をバックのハイボレーでしっかり叩けない(4.9%)

7位  スピンサービスがちゃんと跳ねない(4.7%)

8位  バックハンドの伸びるスライスが打てない(4.4%)

9位  バックハンドで低いボールを持ち上げにくい(3.8%)

10位  速いサービスに対するリターンでミスしがち(3.6%)

11位  フォアでスピンを深くコントロールできない(3.1%)

12位  スライスサービスにキレがない(2.9%)

13位  片手バックでスピンをかけられない(2.7%)

14位  深いロブを下がって打つスマッシュが苦手(2.2%)

15位  ダブルスでなかなかポーチに出れない(2%)

16位  バックに深いロブを上げられると上手くハイボレーができない(1.8%)

17位  緊張した時のセカンドサービスが不安定(1.3%)

17位  ドロップショットの精度が悪い(1.3%)

19 位 左利きのスライスサービスのアドサイドでのリターンが困難(0.7%)

20位  ロブを深く打ちたいのに浅くなる(0.4%)

 

これはA子さんかな? これはA子さんかな?  と  あります。内容に関しては著作権の関係で書けませんが、メンタルが絡んで来ると練習だけでは解決しない部分もあります。

昨夜の楽天オープンのガスケVSキリオス 対極的なスタイルなのにどちらも魅せる!音量55で臨場感楽しんでいました。うるさい!と言われつつ…