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テニスなどなど

「押す」追記と今週のレッスン

  テニス指導教本❶でも「押す」という表現は、「キネティック(運動力学)的な抽象的な言い回しとしてつかわれています。が、個別的に理解しやすくする為の言葉と捉えていただけたらと思います。

  今週のスクールは、後期初日ということもあり、グリップの説明と、三つの局面の説明をしました。

コンチネンタルグリップ、イースタングリップ、セミエスタングリップ、ウエスタングリップ。グリップエンドの八角形のどの位置に親指と人差し指のVを合わせるか、それぞれの握り方でボールを打つ高さに違いがある事を説明しました。レッスン中にA子さんから質問を受けました。その理解で正解です。高いボールに対してはウエスタングリップを握った方が打ちやすいです。自分がこの高さでいつも打ちたいと決めたら打ちやすいグリップを使うことが大切です。コンチネンタルグリップで高いボールを打とうとすると力が入り辛く、スイングスピードを遅くせざる得ません。逆にウエスタングリップで低いボールを打とうとすると、打球するラケット面が下方向に向いてしまう為、その調整が必要です。どんなグリップでも打ちやすい高さを自分で見つけたらその高さで常に打てるように自分の足で「動く」ことが大切です。

  局面の話、準備局面、主要局面、終末局面と三つ。ボール出し2回目の前に説明を入れました。準備局面で体を反対方向に捻ると前方へのスイング(フォワードスイング)のスピードがでます。フォアハンドストロークでは今やオープンスタンスで打つことを教えていますが、ただ、正面を向いている状態ではラケットの動作は前だけになり、準備局面のテイクバックの量が足りなくなります。足りないとボールのスピードや回転をかけるためのスイングスピードがないことになります。そこで身体の捻れを使って加速させるために必要な量を補うのです。フォアハンドストロークの時、左足を前にステップインできる状況の時は、自然に身体が横を向いている状態になる(身体を捻る必要がない)のと、安定した壁を作れる事と、ステップインした分だけフォワードスイングが長くとれる=加速させる事ができます。

生徒さんの苦手意識が大きいダブルハンドバックハンドストローク。グリップ2種類の話をしました。あと準備局面をもっと早くすること。見ていてもうちょっと安定していない理由があります。右手主導タイプの生徒さんが多く、インパクト後、左手が離れています。左手が維持できないぐらい打点(打つ場所)が前で打っています。イメージとして左手でフォアハンドストロークを打つ。そのために左手の脇は閉めた状態で両手で最後は首に巻きつける。両手で持っているから、打点は身体の近くになるし、意識としてはフォアハンドストロークより遅れた打点になります。←遅れてはないんだけど頭の中では、です!バックハンドストロークの準備局面では、「相手に自分の背中が見えるようになるぐらいテイクバックして!」と言われています。結構捻らなくてはいけませんよ!

長々と書きましたが、それを3回のシャドウで意識します。その後、3球打つ事でイメージから実践を繰り返します。昨夜は涼しかったので体力使っても大丈夫かな…という部分もありました。準備運動の段階から…

  バックハンドストロークは右手のたたみ方が上手く、綺麗に打てるのに、フォアハンドストロークになるとシャドウと実践でフォームが違うA子さん。

  私が一年レッスンから遠ざかっていたら見ないうちに安定してフォアハンドストロークを打てるようになってたA子さん。止まるのが早いとコーチに昨夜はアドバイスされていました。

2人の生徒さんを上手くするため、来週はレッスン内容を組んでみようと思います。もちろん他の生徒さんの練習にもなります。

  来週のレッスン前に時間があったら、鏡の前で準備局面イメージを早く作れるように予習してみてください。あと絆創膏、テーピングを準備できたら必要になるかもしれませんよ。まめができて潰れる生徒さんが出ます。