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テニスなどなど

4回という数字とベーススピードの考え方

今期からスクールの場所が変わった事でベースライン後ろの空間に余裕が出てきたという事で、本来ならやるべき事が出来るようになりました。

それは二番手の生徒さんのシャドウスイング。

テニスでは

第1局面  サービスとリターン 試合で最初に打つショット

第2局面  グランドストローク

第3局面  ボレー、スマッシュ、ポイントの最期のショット

という流れがあります。試合では決まるまでのラリー数は6〜8回といデータがあります。。6回とすると第1局面が1回、第2局面が1回、第3局面が1回となり、8回となると第2局面の回数が2回となります。ラリー数が多くなれば第2局面のストロークが多くなります。

シャドウスイングを入れるのは、3球球出しの最初の1球から打感のリズムを作れるようにという意図があります。1球目から良いショットを打てたら、オーバーラーニングとして2球目、3球目を打てることになります。シャドウスイングができていて1球目でアウトやネットの場合、2球目で修正、3球目がオーバーラーニングとなります。オーバーラーニングの繰り返しが、「技術の習得」となるのです。そしてストロークのラリー練習で「4回は続けましょうね!」の4回という数字はシャドウスイングをしない分、「adjust 」してオーバーラーニングするのに最低の数字だからです。

第1局面の安定なくして第2局面は発生しません。=サービスは重要!

第2局面の安定なくして第3局面は発生しません。=サービスの次にストロークは重要!

前期は現代的サービスの基本を説明しましたが、グリップを修正すると、まず違和感が大きく出ます。違和感は修正するより現状維持に戻りたがります。テニス指導教本❶でも一般プレイヤーへのフォームに関する厳しい修正指導は推奨されていません。楽しく長くテニスを続けてもらう方向へ、となっています。まずは「トスの安定とスイングをする」事が大切です。スピンサーブは打てなくても、スライスサーブはどのグリップでも打てるのです。

 

10月号の「テニマガ」は球際の特集。「スマッシュ」は「打点」と「ベーススピード」の特集。「打点」はA子さんに先週質問もらってるから、わかりやすく解説されていました。なので購入!今週持っていきます。

「ベーススピード」の話、自分が100%の力でボールを打つとどうなるか?そこからどのくらい力を制限すればボールが安定するのか?

60%?

50%?

40%?

高校生に教えていた時期、「100球ミスなしでストロークラリー!」と指導した事がありました。大変運動能力やテニスセンスに恵まれていた選手で回転が掛かった安定したボールをそもそも打てる選手なのですが、この選手が選んだ100球ミスなしは… 「ロブ」でした。「ロブ」もストロークなのですが…

その選手が運動能力も低い初心者で始めたばかりであったら、その選択は「あり」です。ですが…与えられた練習をこなす。だけで自分のレベルを上げるための選択だとは思えません。コートで良く見る某中学のソフトテニス部の練習風景もこれに近いものがありました。練習時間が多いのに試合では「アウトばっかり」と父兄が嘆いていました。

地図もなく目的地を目指す。そんなことはないはずです。「スピード」「回転」と「弾道」のバランスが「安定」を導き出す「ベーススピード」を知り、「ベーススピードのレベルを上げる」ことが上達するという過程で必要な事なのです。

そんな「ベーススピード」を考えながら、4球目以降のラリーができたら…最高です!